この記事は895モーターの定格24V時の無負荷状態の電流値とギアボックス取り付け後の電流値についてまとめました。
更にこの記事までの過程のなかで、ギアボックスとモーターの組付け具合が動作負荷(効率)に大きく影響するということが分かりました。詳しくは記事の内容をご確認お願いします。
モーター型式:895モーター
定格電源:24VDC
その他の仕様は下記の表でご確認ください。
![](https://i0.wp.com/mirai-institute.tech/wp-content/uploads/2024/05/image.jpg?resize=671%2C436&ssl=1)
なんと、895モーターのLow Speed typeのPowerが200Wもあります。ミニ四駆でよく見るFA-130型と比べると大きさは約3倍程度、Powerは400倍です。
このモータは紙やすりと組合わせれば鉄も削れるし、人を乗せて走れることだってできるレベルにパワフルな子です。
24V 0.5Aです
![](https://i0.wp.com/mirai-institute.tech/wp-content/uploads/2024/04/Screenshot_20240414-2001312.jpg?resize=880%2C699)
電流値が2.39Aと表示されました。
無負荷時の電流値が5倍⁉ 衝撃的な結果です。
更にギヤボックスからゴリゴリと音が聞こえるし、ギアボックス自体もすぐにひどく発熱したのでこれは何か変だと思い、再度組付けをやり直しました。
![](https://i0.wp.com/mirai-institute.tech/wp-content/uploads/2024/04/Screenshot_20240414-2001572.jpg?resize=880%2C922)
再組立時は元々塗ってあったグリスを拭きとって、リチウムグリスで再度グリスアップ。
更に、組立は慎重にスムーズに動作している部分を音を聞きながら探り、ギヤボックスの固定位置を探りました。
![](https://i0.wp.com/mirai-institute.tech/wp-content/uploads/2024/04/1713363983580-edited.jpg?resize=751%2C751)
![](https://i0.wp.com/mirai-institute.tech/wp-content/uploads/2024/04/1713363983585-edited.jpg?resize=751%2C751)
今度は電流値が1.22A。前の条件の調整もなく適当に組立たときと比べて電流値が約50%低下しており、使用電力量も約50%低下となりました。つまり、前の条件との差分の約30W分はギヤボックスの発熱や騒音でエネルギーロスをしていたという事になります。かなり高負荷条件になっていた考えられます。
![895モーター](https://i0.wp.com/mirai-institute.tech/wp-content/uploads/2024/04/Screenshot_20240414-2000572.jpg?resize=880%2C798)
ちなみにモーターはネジでギヤボックスのを固定するだけの構造なので、位置決めはついておらずネジのバカ穴分はずれる余地があります。こんなに影響度のある要素なら固定位置がずれない構造にしてほしい物なのですが・・・(あまりメーカーに期待できそうにないですが・・・)
今回の確認結果から、ギヤボックスの固定位置は非常に重要で、適当に組立るとモーターを高負荷な条件で運転することになりモータの寿命を減らしてしまうし、消費電力も大幅にUPしてしまうので、ギヤボックス付きのモーターを使う際には気をつけてください